
代表メッセージ

わたしは令和4年に、縁あって茨城県大子町の古民家に移住してきました。
茅を集めて屋根を葺き、木を伐って火を焚き、山から落ち葉を集めて田畑の肥やしにし、 ご近所のお年寄りから薪割りや草刈りを教わり、お米や野菜を恵んでもらい・・・
日々、自然の恵みや地域の人間関係から、たくさんのギフトをいただきながら生きています。
そんなギフトを受け取りながら、日々の暮らしを大切に営んでいくことが、夫婦や親子の関係、人と地球の関係、人と社会の関係、すべてにあたたかさをもたらし、歓びを吹き込んでくれると思っています。
そんな暮らしぶりに興味を持って、全国から志ある若者が集まり、暮らしを共に体験してくれたりします。
「人のため、地球のために、何かよいことをしたい。でも、何から始めたらいいのかわからない・・・」
そんな若者が、ここにはたくさんやってきます。
彼らの志が、くすぶることなく、まっすぐに、社会のなかで生かされる状態をつくりたい。
必要とされている仕事は、たくさんある。
だから、法人をつくることにしました。
どうすれば暮らしと心が豊かになるか。
どうすれば地域が元気になるか。
わたしたちは、正解を知りません。
でも、「わからないときに、どこに聞けばいいか、誰に頼ればいいか」は、きっとわかるような気がしています。
力のある者は、力を。
知恵のある者は、知恵を。
お金のある者は、お金を。
まちの大工さんから教えてもらった言葉です。
人の数が減っていくことも、地球の環境が変わっていくことも、みんなが持てるものを出し合えば、きっと楽しく生き抜いていける。
あなたも、あなたにできる形で、加わってくれるとうれしいです。
一般社団法人すいすい代表理事
的場悠人
「哲学する法人」
「すいすい」の活動を通して、地域資源や情報が流れる場に身を置いていると、
資源や情報だけでなく、「問い」も集まってきます。
たとえば、
「先祖から相続した山や土地が広すぎて、どうしたらいいかわからない」というようなケース。
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耕作放棄地をどう活用するか/どう自然に還していくか
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木材として利用価値の高い木を植えたいが、生物多様性や山の保水力も確保したい
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人の手が入らなくなると、山が荒れ、野生動物との境界が不明瞭になったり、治安が悪化したりする
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木を切るのには補助金が出るが、新たに植樹するのには補助金が出ない
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「お金を生まない土地」を持っていると、税金だけがかかり、一家の負債になる
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樹齢の大きい木ほど相続税がかかるので、意味もなく木を切らなきゃならない
などなど、
一筋縄ではいかない、一分野の専門知だけでは解くことのできない、複雑な事情に直面します。
これらはとりもなおさず、
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人と自然がどう関わるか/地球環境の危機的な状況に、十分に見合った対応とはどんなものか
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人口が増加し、経済が伸びていく時代につくった仕組みを、人口が減っていく時代に合わせて、いかに根本的につくり直すか
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人が必要な働きをするために、「お金」という動機づけは必須なのか
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「所有」とは何か/そもそも土地は所有したり、管理したりできるものなのか
といった、わたしたちが生きる「文明のあり方」そのものを問う、哲学的な問いへと繋がっていきます。
もちろん、すぐに答えが出せるわけではありません、
しかし少なくとも、このような問いから逃げずに、深い地点から応答しようとする「主体」が必要だと思います。
さまざまな立場や視点の違いを超えて、「わたしたちはどう生きるか」。
そんな根本に立ち返り、知恵を結集していくべきときが来ていると思います。
すいすいは、このような問いに応答しようと立ち上がった、いわば「哲学する法人」です。
わたしたちはこのような問いに、
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短絡的な解決策に飛び付かず、
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ほんとうに起こすべき現象を見極め、
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哲学と実践を結びつけて(抽象論だけに逃げずに)、
向き合っていきます。







